ヤナギのポルシェブログ
整備士泣かせなベルト
2020.06.09
「整備工場に出したけど、変な音がする」との事でお預かりしました。
ポルシェ968
ベルト周りから「キュキュキュキュ」という連続音
パワステベルトなどの外側のベルト音では無く、
タイミングベルト、バランスシャフトベルトからの音でした。
ベルトは「キンキン」に張ってありました。
そりゃ音出るわぁ。
968は4気筒で、3000ccというエンジン。
バイクのビッグシングルと同じサイズのピストン(750cc)が4個
タイミングベルトとバランスシャフトベルトをちゃんとセッティングしないと、
エンジンがかなり揺れます。
968のバランスシャフトベルトの調整は、想像以上に「ゆるゆる」に張らないとダメです。
ついつい、しっかり張っておかないとと思いがちですが、
実は「ゆるゆる」が正解なんです。
どれぐらい「ゆるゆる」か?と言うと、
・・・・・・整備士として心配になるぐらい「ゆるゆる」です。
適当な表現が思いつきません。
整備士泣かせなセッティングです。 (-_-;)
バランスシャフトベルトをちゃんと調整するには、専用工具(SST)が必要です。
いわゆる『感』では出来ません!
これがベルトの張り具合を調整する専用工具(SST)です
プロなんだから、しっかり整備しようよ。
適当にせずに、分からなければ調べて、ちゃんとしようよ。
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